一般的な高校生が目指す海外名門大学への道

はじめに

生徒

学歴を狙える海外大学名門校は帰国子女やインターナショナルスクール出身、もしくは偏差値の高い高校の生徒に限られるでのでは?

と思われがちですが、高校や中学の時に勉強が苦手でも海外で活躍する学生は沢山います!

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海外名門大学とは

海外の「頭いい」学生とは?

「頭いい」学生を偏差値で決めないのが海外大学。つまり日本式の暗記詰め込み型学習によって点数を獲得するだけでは良い大学には入れません。

海外の大学では、学校の成績、エッセイ、課外活動、推薦書などで学生を評価します。

また学校の成績は、筆記試験だけではなく日々の授業への貢献度や課題の提出、プレゼンテーションやエッセイの評価も含まれていますので、学生の頭の善し悪しは、その学生の生活全体から総合評価されるものだと言っても過言ではありません。

天才でなくとも名門大学に入学できる

日本で国立大学に入学しようとすると「共通テスト8割以上の点数を取らなければならない」など基礎学力の強さを示さなければなりません。また入学試験の時期は年に1回なため緊張しやすい性格の学生はテストで負けてしまうケースも多いのが現状です。

一方海外の大学は先程述べたように総合評価制度を取っています。

これは、多少ペーパーテストに苦手があっても普段の提出物やクラスでの貢献でカバーしたり学業以外の活動で評価を上げることができることを意味します。

成績

入学にもっとも大切なのは高校やコミカレで取った学校の成績となります。

面白いことに偏差値80の高校でとった成績5と偏差値40の高校でとった成績5は同じ評価になります。出身高校のレベルに関係なく成績は数字通りの成績としてみられるので、今いる学校でなるべく高い成績を取るよう心がけましょう。

また自分の強み(スポーツや音楽含む)も評価に入れてもらえるので勉強に苦手意識があっても学ぶことの面白さや意義を見失わずに真摯に向き合えば日本で入れないような有名大学に進学することが可能となります。

偏差値は関係ない

実際に、偏差値50程の高校から世界ランキングTOP100前後のアメリカの州立大学に入学することに成功した学生は少なくないものです。学ぶことに興味があり、意欲があれば日本式の勉強に苦手があっても名門大学に入学することができます。

勉強への取り組み方

筆記試験がないからといって勉強しなくてよいわけではない。

名門大学ではやはり勉強が好きな人、得意な人が集まってきます。

勉強は下手だけれども好きだという人も名門大学に入るチャンスがあるため、海外は勉強をしなくてもよいと極論にたどり着く学生がいるのですがこれは大変危険なことです。

なぜなら、有名大学のテストや授業はその大学レベルにあった基礎学力がなければついていけないような構造になっているからです。

体験談

アメリカの州立大学に通うKくん:

Kくん

1週間に1科目で20ページの教科書を読み、2000字のエッセイがあります。これが5科目分あるわけなので、速読力や背景知識がないとやっていけません。

暗記はいらない、共通テストや大学入試のようなペーパーテストに向けた学習は必要ないと考えてしまうと海外大学でついていけないという事態が発生します。

気をつけること

自分の強みを活かした進学ができるのが海外大学ではありますが、極端な考え方をしてしまうとリスクが大きくなります。

良いアウトプット(エッセイを書いたり、ディスカッションに参加したりすること)は大量のインプットによって成り立つものです。学びから遠ざからないように気をつけたいところです。

海外大学の定期試験で失敗した例

Mさんの例

Mさんは、英語が好きだったためアメリカの大学に入学しました。コミュニケーション学を学び、教授や友達と良い関係を築いていました。クラスでも発言が多くプロジェクトなども得意でした。

一方でMさんが苦手だったのは、「数学」でした。

最初の数学は簡単だったものの、急に難易度が上がったため、中学数学があいまいだったMさんは急にわからなくなりました。周りに助けてもらいながら進めたものの、「自分で調べ、解けるようになるまで理解し練習する」ことが苦手であったため、最後まで問題がとけるようにならずテストでは落第点に…。

単位を落としてしまいました。

成功する考え方

数学は他の教科と異なる!海外の授業では電卓を使えるし大丈夫!と考える方もいますが、

数学を理解し解けるようにすることは公式や解く手順を暗記することなので、他の教科と暗記の部分では共通する部分があります。日本と海外の勉強は全く異なるものだと思われがちですが、根本は変わりません。

特にアメリカでは大学の1年生2年生の間は自分の専攻だけではなく教養を深めるようにカリキュラムが設計されています。

広い視野と知識を持った人間が専門性を高められると考えられているのです。これは学部問わず受験で7科目求められる日本の国公立受験の考え方と似ています。

海外進学入門セミナーなど実際の学生のリアルを聞ける機会もあるのでまずは情報収集からしてみましょう。

まとめ

海外の大学も日本の大学も優秀な学校には、学びを理解し、愉しみ、前向きに考える学生が通っています。その仲間に入るために今の学校機関で一生懸命学び将来を広げてみてください。