海外進学講師、10年の経験から見えてきたアメリカ進学

はじめに

こんにちは、海外進学デルクイの寺嶋です。講師歴が10年になりました。

直近5年で100人以上のアメリカ進学者を送り出す中で強く感じたことをまとめていきます。

様々なアメリカ進学

日本の大学受験と海外の受験は別物

日本の大学受験を経験した自らのバックグラウンドと比べると、今でも海外大学受験の文化や仕組みに驚くことがあります。

アメリカの大学ではGPA(学校の成績)が最も重要とされています。私が一番最初に面白いなと思ったのは、評価軸です。

日本には様々な偏差値の高校がありますよね?

いろんな学校があるにも関わらず、どんな高校かは関係なく4段階評価(5段階や10段階評価の場合は4段階へ変換)の「学校の成績」の数字が大切になります。

偏差値70超え!みな東大を目指し学校のテストも入試対策用でとてもむずかしく100点はなかなか取れない学校があったり、一方でテストが良くなくてもレポートを収めると基本は満点をつけますという高校もあったり様々ですよね。

上記、両者の学校の成績5は取りにくさに違いはあれど、同じ価値のある5となるのです。

ちなみに私の学校は付属だったので学校の成績を取るのは大変でした。

10段階評価で10満点取れる学生は、全生徒約300人中1人いればよいくらい。満点とれたらクラスがどよめきます。海外進学向けかといわれればそうではなさそうですね。。

もうここからカルチャーショックを感じませんか。

アメリカ大学の評価基準

そしてアメリカの大学は日本のように年に1回の学力ペーパーテストベースの評価ではありません。

総合評価です。

入学している学生をみているとその人が4年間(編入の場合は2年間)で伸びるポテンシャルも含めて評価しているのではないのかなと思うことが多々あります。

当塾卒業生の例

送り出した学生がアメリカの大学側に評価される点は様々です。少し紹介してみます。

Aさん

Aさんは日本の大学で高校生から研究のサポートにはいっていて、難民についての強い興味を持ち、理系科目の実力はそこまでありませんでしたが持ち前の行動力が評価され、開発学世界ランキング1位の学校に合格しました。

Bさん

Bさんは日本の受験勉強をしっかりした上でコミカレに進学。その後、名門の州立大学に奨学金付きで編入します。

なにか大きな課外活動の実績があったり特段GPAが高いわけではなかったのですが、入学オフィスに受験前に尋ねると合格の確率があるような返答をもらい受験手続きへ。

見事合格しました!

会ってみるとやはり聡明さを感じ、日本語力も英語力も高く、様々な知識を持っています。名門の大学の中には、銀行、コンサル会社など様々な大手企業へのインターンへいけるシステムが整っているようです。「

ウォルト・ディズニーからインターンのメッセージがきたときは、お!と思った」と言っていました!!

Cさん

Cさんは野球で自然に大学からのオファーが来るほどの力をもってないにも関わらず、野球であれば全額奨学金を貰えるからと自分のビデオをあらゆる大学に送り、見事全額奨学金を勝ち取ります。

選考はアートで、見事卒業し誰もが知るような有名大学出身の人たちが多く就職する大手のエンターテイメント系の職業に内定しました。

海外の受験のカギ=英語力UPではない

相談にくる学生は皆、英語の学習法に興味津々です。

確かに英語力がないと海外大学入学までたどり着かないのですが、ふと冷静になってみると、アメリカの大学の現地学生は皆「英語が話せる」状態であり、彼ら彼女らが大学受験や進学のために準備しているのは「英語力の証明」ではなくてなにか他のものであることに気がつきます。

日本にいると英語スキルはまだまだ希少価値が高いため、海外進学=英語力 と考えてしまう傾向になるのですが、本質はそこではない!ということに気がつく必要があるのではないかなと思っています。

上記紹介した学生AさんBさんCさんはどの方もすごく聡明さを感じます。

私も日本で受験頑張らないと入れない大学で学びましたが、同級生とくらべても引けを取らない学力の土台と思考力を感じる人たちなのです。

総合評価、つまり絶対的基準がないからこそ真の実力を求められているようです。

入学できてもその後の授業のレベルは高かったりします。授業についていけなければ成績がわるくなり、奨学金がもらえない、卒業できないなどの良くない状況になり前に進めないという仕組みなのです。

まとめ

総合評価の仕組みで基準がないからこそ、なにが正しいのかわからなくなってしまいますよね。

頭では知っていたけれど私もこうやってサポートしてきて初めて理解できたことが沢山あります。生の声や実際の体験談をしってもらえたらうれしいなと思っていますので、

時折実際の学生さんたちの声を届けていこうと思っています。