はじめに
Duolingoテスト受験50ケースを超えるデータを分析し、Duolingoで点数を出すための戦略と戦術を検討していきます。
Duolingo120点以上を目指しましょうという大学が多くありますが学習者の多くは120は最初から取れないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回ははじめにクリアしてほしい75点から、85点、90点、95点と段階にわけて解説していきます。
*インターナショナルスクール等での幼少英語教育は受けず、日本の小学校に進み、中学1年生から英語を始めた高校3年生のデータを参考にしています。
レベル別解説
75点の実力
75点を取れる方は、英語検定2級の内容がざっくりと理解できる方が多いようです。
単語や文法は確実に覚えているとは言えないが、長文などは問題が解ける状態である状態です。英語検定2級は6割〜7割程の得点で合格がとれるため、2級合格レベルだと75点をマークする方が多いように感じます。
一方でDuolingoのテクニック対策を一生懸命行って75点を取得している場合は、実力と点数が釣り合っていない可能性があります。目標値(入学必要点数)が75点であればよいと思うのですが、目標値が85点、90点等、75点を大幅にうわまる場合はDuolingoから一度離れ、本質的な英語力をUPさせる取り組みが必要です。
英語検定2級レベルの問題を繰り返し解き、文法や単語がしっかり覚えられているかを確認しましょう。
- 英検2級レベル
- 英文法
- 単語の確認
85点の実力
85点を取れる方は、英語検定2級の範囲を終え、大学受験専用の英単語帳の単語を覚えているなど、75点取得者とは単語力に差があるようです。また、Duolingoテスト内の「ディクテーション」は簡単だよねという声を多く聞かれます。Comprehensionに関して言えば、単語力の高さに比べ、穴埋めの小さなエラーが目立つ印象です。
Productionの問題は、50wordsのライティングで5分で構文やトランジショナルワーズなどを使用し、50words以上はしっかりと書け、Speakingもある程度ストーリーがあるものを話せている状態になります。 Prodction65点 は上記のようなことができる状態だと言えるでしょう。
Duolingo80点との比較の中でComprehensionの得点は85点取得者と点数の差はほどんどないものの、Productionの点数においては大きな開きがみられました。
Duolingo85点の場合は、Production65点が多い一方で、80点の点数取得者はProduction40点代(50wordsのライティングで5分で50words書ききれない、時間いっぱいに話すことができない。)の方が複数見受けられます。
- ライティングの強化
- スピーキングの強化
90点の実力
ComprehensionやProductionの得点はなんと80点や85点の方とさほど変わりがなかったり、一部低かったりという驚きの結果となりました。
一方でConversationとLiteracyの実力は高く、大学受験の範囲の英語知識に関して意味、音、使い方全てに対して深い理解があり、安定的に使用できる状態だと言えます。
Duolingoの各技能の点数差がないところから、知識(単語や文法)だけに頼らず、話したり、書いたりと柔軟に対応できる力を持っていることがわかります。使うための練習を沢山積み重ねると90点に近づくでしょう。
- 繰り返し勉強を続けるちから
95点の実力
Duolingo4技能のうち100点以上をマークする分野が必要になります。
Productionは65が最高値となり、得点源にはなっていない状況です。興味深いことに、85点取得者よりも4技能総合点が低くとも95点取れているケースがあり、高得点を出すためにはどこか1技能の点数の高さが鍵になってくる可能性もあります。
ただし、データからでは正確なものが読み取れないため、自分の実力が点数に表れていないのではないか(低く点数がでてしまう)と感じる方は、95点を目指す人は今の点数=自分の実力とは限らないと考えながら、落ち込まずに実力を着実に高めていく必要があると言えるでしょう。
参考データ表
Comprehension | Conversation | Literacy | Production | 合計 | |
95 | 95 | 80 | 100 | 65 | 340 |
95 | 105 | 70 | 95 | 55 | 325 |
90 | 90 | 70 | 95 | 65 | 320 |
85 | 100 | 80 | 80 | 75 | 335 |
85 | 90 | 65 | 90 | 65 | 310 |
80 | 90 | 65 | 80 | 65 | 300 |
80 | 90 | 75 | 85 | 45 | 295 |
80 | 95 | 80 | 70 | 40 | 285 |
75 | 85 | 70 | 65 | 45 | 265 |
まとめ
Duolingoの採点方法にはまだまだ不明な点がありますが、75点と90点には大きな差があることは間違いなさそうです。毎日着実に学び、練習していくことこそが点数を高める秘訣になります。対策がしにくい試験ですので、テスト形態にとらわれすぎず、サマリーやスピーキング、プレゼンテーションなど様々な英語運用アクティビティを学習に取り入れ力を高めてください。