Duolingo English Test(DET)大解剖  〜その1〜

はじめに

今回はDuolingoの概要や変更点と1Read and Completeから4Listen and Typeまでの必勝法を解説していきます。

Duolingo English Testの問題とサブスコアの関係を示した表です。どの試験内容がどの採点項目に該当するのかを確認し戦略を練っていきましょう。

(*Duolingo test公式サイトより表を作成)

2023年5月から、Duolingoテストが変わる!

New Interactive Listening question typeの追加

教授の先生と学生のやり取りを聞きながら適切な話の流れを選び、会話を完成させていく問題が加わりました。今まではリスニング問題としてはディクテーションだけだったものが、会話を理解できるかどうかの本格的なリスニング問題が出題されます。教授と学生の会話の最後には話の要点をまとめるWritingも用意されています。

Speakingサンプルテストが採点対象に!

自分の意見を述べるスピーキングのテストが採点対象になりました。もともと本番のテストに実装されていたテスト項目ですが今までは採点されていなかったようです。これからはテストの一つの項目として採点されます。

Listen and Selectが廃止に

音を聞いて単語を選ぶ問題がなくなります。その代わりとなるのがInteractive Listening questionとなるのでしょう。

Duolingo English TESTを構成する4つの項目

Comprehension

聞いて読む能力を測る項目です。

Comprehensionは最も高い数値が取りやすい項目。Duolingo120点を目指すのであればComprehension130点、Duolingo90点を目指すのであればComprehension95-100点、
Duolingo85点を目指す人はComprehension90点以上を獲得しましょう。

Literacy

多くの日本人にとっては、慣れてくるとComprehensionと同じまたは同等以上に点数を取ることができるようになるセクションです。読み書きをテーマにしているLiteracyでは、読解力を身に付け正しく解けるようにトレーニングをしましょう。

Conversation

スピーキングを中心とした試験項目です。時間いっぱい話し続けられているか、発音に注意をむけられているか、正しい文法で話すことができているかなど確認をしながら練習を積み重ねていきましょう。

Production

書く話す能力を測る項目です。書く話す力は比較的短期間で大きく伸びやすく、実際に2ヶ月で35点UPしたケースも見られました。最も戦略的に学習できる項目になります。

Read and Complete攻略

Read and Completeの必勝ステップ

①空欄に本文と同じ単語が入るかどうかを確認。

長文の空欄に適切な単語を書き込んでいく穴埋め問題です。ミスを極力少なくする心意気で取り組むことが高得点の近道です。

Duolingo English Testの穴埋めは、英語力が高くとも悩む場面が訪れます。知ってそうな単語なのにこれはなんだ、、??と一瞬パニックになります。

その時は落ち着いて、前の文章で出てきた単語が入らないかどうかを確認してみましょう。

本文中に書いてある単語がそのまま穴埋めの単語に使えるなんて簡単すぎない?と思ったあなた。そう、簡単なときもあるのです。ですが、様々な問題を解いていると視野が狭くなり本文中に答えがあるにも関わらず気がつくことができないことがあります。

悩んでしまったときは、まずは「本文の単語が空欄に入らないか」確認です。

前の文章からヒントを得る

②品詞をヒントに穴埋めを心がける

空欄に入る単語は名詞なのか、形容詞なのか、それとも動詞なのか?を考えることができると正答率があがったりします。

例えば、オレンジの前置詞は「a◻」の◻になにが入るかを確認する問題です。

入る候補としては、「at」「as」「an」のどれかでしょう。

文脈としてLatharine Houghton HepburnはOOいう自分物だと表現したいのだろうなと考えるとwasが動詞にあたるので、その後は名詞、冠詞のanが良いのではないかと考えられるようになります。 

2行目の She【i◻】 thought 【o◻】as 〜の文章を見てみましょう。

Sheは主語、thoughtが動詞になります。

iから始まる言葉はinやifなど複数ありますが、今回thoughtが動詞だと考えると、主語動詞目的語の順番でできている英語において、She in thought〜と書くことはできないことがわかります。【i◻】 thoughtで動詞なのではないかと考えると受動態のis thoughtであると理解することができます。

初心者によくある誤りは「空欄の周りだけをみて解こうとすること」です。

大学入試の文法問題やTOEICとは異なり、
空欄の前後を見るだけでは上手く解答できないことが多いのが特徴です。

空欄の前後を見て解く解き方は一見効率よく見えてもかえって時間が足りなくなってしまいます。文法からヒントを得るためにもまずは文章全体に目を通して下さい。

文全体を確認して確実に回答する

③空欄に始めから入っているアルファベットを落ち着いて音読する

とある生徒が、【perf◻◻◻◻】と書いてある空欄がどうしてもわからないんだよねと質問にきました。プリファー「Prefer」だと思うんだけれど erを入れると空欄が2つあまってしまって、、。

という相談でした。この生徒はperfをprefとを読み間違えていたのです。この相談をなんと1人だけではなく複数人受けたことを考えるとよくあるミステイクなのかもしれません。

時間制限はありますが、落ち着いてスペル通りに音読してみましょう。

生徒

穴埋めは点数を稼ぎたいところですよね。ミスをしたくないです。

でる先生

ミスをしないために、英語のルールを知っておくことも大切だよ

落ち着いて集中力と注意力を切らさない

英語のルールを知る

2文字の英語は、前置詞、接続詞、Be動詞、冠詞である。

英語の単語は、例外を除きアルファベット3文字以上でできています。例)tea / teacher/ Englishなど3文字以上です。一般名詞や一般動詞などを意味語と言います。

一方で2文字でできているものは機能語といい、前置詞、接続詞、Be動詞、冠詞といった

一般的な名詞や動詞ではない言葉です。(例in/ if/ is/ a/ an等)
空欄がアルファベット2文字でできるものは意味を持った一般名詞や一般動詞ではないので、前置詞、接続詞、Be動詞、冠詞の可能性を疑いましょう。

名詞の場合は複数形にする必要があるのかを確認

不可算名詞でない限り名詞には冠詞か複数形-sが付きます。スペルの数が合わないときは、複数形にすべきか否かを確認してみましょう。

また、次によくある失敗例は三単現のsをつける発想が生まれず文字数が足りないと悩んでしまったケースです。字数が上手く合わない場合は名詞であれば複数のs、動詞であれば三単現のsが入らないかチェックしてください。

Read and Select攻略

単語力を測定する単語選択テスト

このセクションで知っている単語をクリックします。

一見点数を稼ぎやすそうなシンプルな問題ですが、意外にも失点が多いセクションです。

簡単な問題の時ほど注意深く答える

Read and Select問題NG集

【NG!】なんかありそうな単語を選ぶ

単語問題は「確実に存在するものだけ」を選びましょう。Duolingo対策のYoutubeでも有名なTeacher Lukeも知っている単語だけを選びましょう!と言っています。

せっかく複数正解を選べても、なんとなくで選んだ間違えた選択肢により大きな減点につながることが多いのです。不正解を避けることは正解を選ぶことと同じくらい得点価値があると考えるとよいでしょう。

【NG!】変化した単語の形は選ばないようにしている

英語として存在している単語は全て選ぶようにしましょう。
runningやtook、dvd等、過去形やing形、複数形は選んで大丈夫です。

一方でつられてtooking(tookにingつけることができませんよね)を選んでしまう人もいますので時間をしっかりと使い知っているものを選んで下さい。

意味はわすれちゃったけれど、確実に単語帳でみた!という単語を選んでいいの?

もちろん選んで大丈夫です。単語の意味は問われないので実在する英単語だとわかれば選択しましょう。

Listen and Select(リスニングを聞いて単語を選ぶ問題。)

これは2023年の5月より廃止となります。

Listen and Type攻略

短い文章を聞いて、ディクテーションする問題です。3回聞くことができます。

Listen and Typeは全問正解を目指しましょう!

ディクテーションを苦手とする日本人は多いですが、DETにおいてListen and Typeは点数の稼ぎどころです。上手くディクテーションができない人は重点的に学習をしましょう。

Listen and Type完全解答をするための必勝ステップ

①1回目のリスニングでは動詞と目的語を捉え書く(文章の意味を捉える)

リスニングのコツは、動詞、目的語を集中して捉えようとすることです。そうすると文章の意味もぼんやりとわかり、最初の単語に集中しすぎてなにも聞き取れなかった(涙)という事故を防ぐことができます。

②2回目は主語とその他補足情報を捉えて書く

①で文章の大枠がわかっている分、2回目は落ち着いて細部に耳を傾けることができます。

主語と目的語の後に続く言葉をキャッチし書いてみましょう。ここで8割〜9割書き取ることができていればGoodです。

③3回目を聞く前にディクテーションで文法的におかしなところがないかを確認

3回目では細部まで完璧に聞き取りたいため、最後の一回はなにに注目して聞くべきかを整理しておく必要があります。2回目のリスニングを聞いたあとに書いたディクテーションを見て文法的に存在しない文章になっていないかを確認しましょう。

The school has established for people in need.

と2回目までに聞き取り、書いたとしましょう。

上記はThe school has established は文法上成り立ちません。なぜなら学校は建てられるものであって、なにかを建てる存在にはなり得ないからです。

この際、hasの後にbeenが来るのではないかと予想できると3回目確認のためのリスニングをすることができます。

このように文法の力を借りて正解に少しでも近づくことができれば得点アップに繋がります。

④3回目は時制や前置詞を確認

have been ‐ingなのか、受動態なのか、3回目で落ち着いて細部に目をむけ調整することができます。細部にこだわり、ディクテーションをしてください。

注意するところを理解していればスムーズに理解できる

まとめ

1.Read and Completeから4. Listen and Typeを解いていく手順や留意点を紹介しました。ちょっとした心がけや手順の違いで点数が変わってきます。英語力を高めつつ試験にも詳しくなっていきましょう。5 Read aloud以降の必勝法は別記事で紹介していきます。

Duolingo English test 公式サイトはこちらから→公式サイト