こんにちは!アリソンです。
突然ですが、「プレゼンテーション」と聞いてみなさんはどんなイメージを持つでしょうか?
難しそう、大変そう、人前で話すなんて恥ずかしい、など、
ポジティブなイメージはあまりないのではないでしょうか。
しかし、アメリカやヨーロッパの授業では、プレゼンテーションは自分自身を表現する場としてよく活用されます。
その中でも特に、海外の授業では自分自身とプレゼンテーマをうまく紹介するところが鍵となります。
プレゼンテーション(以下:プレゼン)の導入部分では、聞き手である教師やクラスメートを惹きつける「完璧なイントロダクション」が求められます。
導入部分はプレゼン全体のトーンを決定づけるものであり、プレゼンの成功を左右する重要な要素です。
英語のプレゼンをする生徒を見ていると、特に導入部分で以下のようなよくあるミスが見られます。
ネイティブスピーカーの私から見た問題点と改善点をお伝えいたします!
目次
1. 最初の1分が重要
多くの生徒はタイトルを読み上げてから10秒以内に次のスライドに進んでしまいます。
しかし、プレゼンの最初の1分は、プレゼン全体のトーンを決める重要な時間です。
この部分で良い印象を与えるかどうかは、教師やクラスメートがその後のプレゼンをどう評価するかに大きく影響します。スコアにも直接関わる可能性があります!
プレゼンの最初の1分間で生徒が達成すべきポイントは以下の通りです:
- 自己紹介
- テーマの背景情報や選んだ経緯を簡単に説明
- プレゼン全体の流れを聞き手に伝える
- 主なポイントや構成を簡潔に示す
よくあるイントロの例(誤り)
- 「I talk about my company I like.」
- 「My favorite company is Koala-Koala.」
- 「I tell you company I like about Koala-Koala.」
次のスライド
- 「Koala-Koala made in 4 January 1930…」
魅力的なの導入例
修正版の導入
「Good afternoon everyone. Thank you for being here today. My name is Kensuke Miyazaki and today I’d like to tell you about my favorite company.
When I was given this topic, I knew I had to choose Koala-Koala. Koala-Koala is a long-established brand which I’ve personally used over the years. Koala-Koala’s drinks have a reliable taste and reasonable price point.
First, let me share with you first the history and background of the company.
次のスライド
Koala-Koala was first established on January 4th, 1930 by 〇〇さん…」
改善へのアドバイス
◎ 導入部分の重要性と効果的な進め方
修正された導入部分では、聞き手は以下の点を把握することができます:
- 誰が発表しているのか(自分について知ってもらう)
- トピックが何であるのか(プレゼンの全体像を知らせる)
- プレゼンテーションの全体的な流れ(これからどんな内容を話すのか)
発表者は、タイトルスライドから次のスライドにすぐに移るのではなく、ゆっくりと話すことで聞き手に時間を与えて考える時間や理解する時間を提供できます。
これにより、注意を引きつけ、もっと聞きたいと思わせる効果があります。
◎ 導入部分の準備と緊張への対策
ネイティブの私が高校時代に受けた良いアドバイスの一つは、導入部分全体を紙に書き出して完全に暗記することでした。
これにより、何かを忘れることを防げます。
あたりまえのことのようですが、簡単なことではありません。
これだけやっていれば自信を持ってプレゼンに臨めるはずです。
特に、人前で話すときに緊張したり、頭が真っ白になりやすい学生には、これを強くお勧めします。
2. 自分の名前をプレゼン内に記載すること
多くのプレゼンで見られるミスの一つは、タイトルのスライドに自分の名前を記載しないことです。
名前が明記していなければ、先生は誰を評価しているのか分かりません。
多くの生徒がタイトルを読み上げた後、数秒で次のスライドに進んでしまい、自己紹介をしないことがよくあります。
たとえ名前が最初のスライドに書いてあっても、声に出して言わない場合も少なくありません。
英語でプレゼンをする際には、自分の名前をしっかりと伝えることが非常に重要です。
聞き手に自分を覚えてもらい、先生に良い印象を与えることができます。
また、ネイティブの先生にとって日本の名前は馴染みがない場合が多いため、名前をゆっくり、はっきりと発音することが重要です。
早口や不明瞭な発音ではなかなか名前を覚えてくれない場合もあります。
悪い例
「Hi, I’m Kensuke. My company is Kola-Koala.」
挨拶は「Hi」ではなく、「Hello」「Good Morning」「Good Afternoon」のように、もう少し丁寧な挨拶を使い、必ずフルネームを含めるようにしましょう。
また、テーマ紹介の文法も間違っています。
この文では、会社がまるで生徒の所有物であるように聞こえてしまいます。
生徒が言いたいのは、「The company I’ve chosen to present on is Kola-Koala(私が発表するために選んだ会社はコアラ・コアラです)」という意味でしょう。
「Hi, I’m Kensuke」は文法的には正しいですが、プレゼンテーションにはあまりにもカジュアルすぎます。
この程度の形式であれば、初対面の挨拶には適していますが、教室でのプレゼンテーションには不適切です。
改善例
「Good afternoon everyone. Thank you for being here today. My name is Kensuke Miyazaki. “The company I’ve chosen to present on is Kola-Koala.”」
この修正された導入部分では、聴衆は誰が発表しているのか、トピックが何であるのか、そしてプレゼンテーションの全体的な流れを把握することができます。
3. 大文字の使い方とフォーマット
生徒にとって、どこで単語を大文字にするのか、しないのかを判断するのは難しいことかもしれません。しかし、これは見逃せないプレゼンの重要な要素です!
大文字の使い方は、重要性、整理された印象、そしてプロフェッショナルさを示します。
大文字の使い方の悪い例
先ほど述べたように、この学生はタイトルを正しく大文字にしていないません。
3文字以上の重要な単語は一番はじめの文字を大文字にする必要があります。
「I」も必ず大文字にしましょう。
また、文法のチェックも重要です。
このタイトルは発表のテーマというよりも、カジュアルな表現のように聞こえます。さらに、名前も小文字になっており、発表に十分な努力を注いでいない印象を与えます。
英語話者にとって、名前(姓と名)の大文字化は絶対に守るべき基本的なルールです。
これを守らないと、評価が下がる可能性があります。
改善した例
スペースの統一
先程のスライドとの違いがわかりますか?
生徒にとって、大文字の間違いや空白のスペースのズレは些細な問題のように思えるかもしれません。しかし、大画面でスライドが映し出されると、それが目立ちます。
特に先生はそれを見逃しません。
間違ったフォーマットや大文字の使い方は、生徒が「手を抜いている」または「最低限の努力しかしていない」という印象を与えます。
その結果、プレゼン全体が雑であると見なされ、評価に悪影響を及ぼします。
フォーマットエラーをチェックするのは簡単で、全ての英語課題において最低限必要な作業です。
プレゼン資料を作成する際には、これを必ず念頭に置いてください。
大文字がしっかり使えている
英語教師として、学生がスライドのタイトルやヘッダーを正しフォーマットで記載していると、好印象を与えます。
このスライドを見るだけで、学生がスライドのフォーマットに気を配り、文法をチェックし、自分の名前も適切に大文字化していることが感じられます。
この2つのスライドを比較したときの第一印象だけでも、私が生徒に付ける点数に大きな影響を与える可能性があります。
文法やスペル、構文を適切にチェックした学生には、自然と好印象を持つ傾向があります。
一方で、これを怠った学生は、発表の基本的な評価基準を満たしていないため、低い評価を受ける可能性が非常に高いです。
まとめ
英語でのプレゼンテーションは、自分自身やテーマを効果的に表現する重要なスキルです。
下記にプレゼンテーションで必要な項目をまとめます。
- 自己紹介を忘れないこと
- テーマの背景や構成を簡潔に説明すること
- スライドのフォーマットや大文字の使い方を正確にする
上記のことが成功の鍵となります。
小さな改善が大きな印象の違いを生み出すので、丁寧に準備をしましょう。
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